2014年9月8日月曜日

夏の京都週末日帰り旅(1)国宝の茶室「待庵」

7月5日(土)、8月23日(土)と2か月続けて、京都へ週末日帰り旅をしてきました。

7月に行ったのは秀吉が明智光秀を討った山崎の合戦の舞台となった山崎。
ちょうどNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」が、本能寺の変→中国大返し→山崎の合戦といった中盤のクライマックスの時期だったので、とてもタイムリーな旅行でした。

今回のメインは、日本に三つしかない国宝の茶室のうちの一つ「待庵」。
大山崎町歴史資料館でふるさとガイドさんたちと合流して、山崎の歴史についておさらいしたあと、「待庵」に向かいました。
秀吉が千利休に作らせた「待庵」は、現在ではJR山崎駅前の妙喜庵の中にあります。

毛利討伐のため備中高松城を水攻めしていた秀吉は、本能寺の変を聞くとすぐさま毛利と講和して引き返し、山崎の地で陣を敷くと、陣中に千利休を招き茶室を作らせました。
その後、茶室は解体され、元和九年(1623年)頃、この妙喜庵に移されたと言われています。

落ち着いたたたずまいの庭と待庵。






待庵の次は、天王山の上り坂を登り、アサヒビール大山崎山荘美術館に入りました。



美術館のテラスからは山崎の合戦の舞台となった古戦場が一望に見渡せます。



明智光秀の肖像画をよく見ると、唇を丸くすぼめてかすかに口をあけています。光秀はおちょぼ口だったのでしょうか。だから同じおちょぼ口の春風亭小朝が光秀役に選ばれたという訳ではないでしょうが、信長の専横ぶりに耐える場面や、やむにやまれず決起したときの悲壮感あふれる表情など、小朝はいい味を出してました。

美術館の次は山崎の合戦のとき秀吉が本陣とした宝積寺。

ここには軍議の時に秀吉が座ったという「出世石」。

案内してくれたふるさとガイドさんが「この石に腰かけると出世できますよ」と説明してくれましたが、柵があるのにいったいどうやって座るのかと思っていると、そのふるさとガイドさん、柵をひょいとどけて、「はいどうぞ」。
今さら出世でもないが、と思いつつ、話のタネに石に腰かけて写真を撮ってもらいました。

ふるさとガイドさんたちとはここでお別れして、豆腐料理で有名な「いっぷく亭」で少し遅めの昼食。
がんもやゆば巻きに甘めの白味噌の味がぴったりで、とても上品な味でした。


午後は眼の観音さま柳谷観音、立願山楊谷寺。


この時期はあじさいのお寺としても有名です。


眼病に霊験あらたかな弘法大師さんの独鈷水。



そして最後は学問の神様 菅原道真公を祀る長岡天満宮。


一日だけの京都旅行でしたが、国宝の茶室を見ることもできたし、いろいろなご利益のある神社仏閣もお参りしたので、きっとこれからもいいことがあるような気がしました。

今回もJR東海の50+(フィフティプラス)のツアーに参加しましたが、やはり日帰りだと、「ちょっと行ってきます」というこの気楽さが何ともいえずにいいですね。
8月も同じく50+のツアーに参加して念願の苔寺(西芳寺)に行ってきましたので、次回レポートさせていただきます。