2017年3月13日月曜日

中国江南紀行2015(4)蘇州の夜「平江路」

昨年末に行ってきた台北・國立故宮博物院の旅行記を間にはさんだので、「中国江南紀行2015」は3ヶ月ぶりの再開になります。

初日に烏鎮を観光して蘇州に宿泊、2日目の午前中には木瀆古鎮を散策したところまで紹介しましたが、午後は日帰りで無錫に行ってきました。
無錫では1年前と同じく南禅寺や恵山古鎮に行っているので、詳しくは昨年のブログをご参照ください。

  中国江南・上海紀行(4)南禅寺と恵山古鎮

今回宿泊した蘇州のホテル「グロリアプラザホテル(蘇州凱菜大酒店)」は、市の中心部にあって、とても立地条件のいいホテルでした。
ホテルを出て北に向かうとすぐに「平江路」という、運河沿いに明、清時代に建てられた古い建物が並ぶ通りで、今ではカフェやレストラン、ショップやホテルになっているので、夜になると若者たちが繰り出してきてとても賑やか。




平成27年12月26日(土)蘇州の夜「平江路」

夕食を終えてホテルに戻ってきたときにはもうすっかり暗くなっていたが、まずはホテル近くにある「双塔」を見に行くことにした。
10世紀に建てられたという「双塔」は、地図ではホテルから道をへだててすぐのところにあるはずなのに、あたりを見渡してもそれらしきものが見つからない。
高さ30mもある塔だから、上を見ていれば見つかるかなと思いつつ、あたりをうろうろしていたら、近くの会社の入口の守衛室にいたおじさんが心配そうにこちらを見ていたので、思い切って聞いてみたら、身振り手振りでこの敷地の裏の方だ、と親切に教えてくれた。

言われたとおりに行ってみたら、夜空にそびえる二つの塔のシルエットがようやく見えてきた。

続いて大通りを渡り「平江路」へ。
運河沿いにレストランやショップに改装された古い建物が並んでいる。こうやって歩いていると、まるで京都の祇園白川のあたりを歩いているような気分になってくる。




スターバックスも町屋風
しかし、ところがどっこい、ここは中国。
清代風の服装を着た店員さんたちが入口に立つ中華料理店。
よく見えなかったが頭は辮髪にしているのだろうか。
まるで清代にタイムスリップしたような雰囲気。やっぱりここは中国だ。


とても心地よい散歩だったのでもっと続けたかったけれど、明日も早いのでそろそろホテルに戻らなくては。
そう思いながら空を見上げると、満月が優しい光を照らして私たちを見送ってくれていた。


(次回に続く)