今回の目的は国宝(國寶)や重要文化財(重要古物)の中国書画が展示される「特別展 国宝の誕生-故宮書画精華-」。
10月4日にはじまったこの特別展の会期は12月25日までですが、前期の終了が11月14日、後期の開始が11月15日なので、2回行かずに1回で前後期とも一気に見てしまおうということで、どうにか仕事をやりくりして平日に休みをとって行ってきました。
「弾丸ツアー」とも言われましたが、エヴァ航空利用で、日本からは横浜からのアクセスのいい羽田空港、そして台北は市内にある松山空港の便だったので、ほとんど国内旅行感覚。「弾丸ツアー」という感覚は全くありませんでした。
エヴァ航空は機内食もこのとおりボリュームたっぷりです。 |
さて、前置きが長くなりましたが、今回は2日ともほとんど故宮博物院に入りびたりだったので、展示作品を中心に紹介していきたいと思います。なお、特別展に関しては写真撮影不可だったので、実物の画像はありませんが、記念撮影コーナーの複製やパネルから抜粋した画像をできる限り掲載したので、これでご了承ください。
平成29年11月14日(火)
この日は台北・松山空港に着いたのが3時半すぎ。空港から地下鉄を乗り継いで士林駅まで行って、そこからバスで故宮博物院に着いたのが4時半過ぎ。閉館時間が6時半だったので、前期展終了まであと2時間。
とりあえず、前期だけ展示の9点を重点的に見ることにした。
(展示物の紹介は公式サイト内のこちらをご参照ください。)
http://theme.npm.edu.tw/exh106/treasure/jp/page-2.html#main
1階の記念撮影コーナー |
スーパースター王羲之(303-361)の作品。現地の人たちにも特に人気がありました。
中央に堂々と書かれた「神」の字が印象的。
2 唐人《宮楽図》(国宝)
女性たちが楽しげに話す話し声や、楽器の音が聞こえてきそうな作品。
賑やかさをよそに机の下で寝そべる犬に注目。
1階の撮影コーナーに展示されている《宮楽図》(複製) |
3 北宋 徽宗《詩帖》(国宝)
北宋8代皇帝、徽宗(1082-1135 在位1100-1125)作とされる。徽宗が考案した独特の楷書・痩金体が冴えわたっている。
4 北宋 文同《墨竹》(国宝)
墨竹を得意とした北宋の文人・文同(1018-1079)の作品。
墨の濃淡だけで竹の葉の動きを表現した絶品。
5 宋人《秋塘双雁》(国宝)
実物は画面の両端に雁がいて、中央には余白が。
この余白の取り方に味がある作品。
実物は画面の両端に雁がいて、中央には余白が。
この余白の取り方に味がある作品。
6 宋人《千手千眼観世音菩薩》(国宝)
観音さんの後ろの羽根のように広がっている部分は全部目のついた手です。
手の数の多さに圧倒される。
7 大理国 張勝温《画梵像》(国宝)
大理国(937-1254)は現在の雲南省西部の大理を首都とした国。長い長い巻物に仏教に関わる数百名の人物が描かれてる。達磨大師と、達磨大師の弟子になるため左腕を切断して差し出した慧可大師が並んでいるのを見つけたときはうれしかった。
(上記、博物館公式サイトの展示物紹介の画面で全巻見ることができます。ぜひご覧になってください。)
8 元 呉鎮《双松図》
元末四大家の一人、呉鎮のくねくねうねる松の木が印象的。
観音さんの後ろの羽根のように広がっている部分は全部目のついた手です。
手の数の多さに圧倒される。
1階の撮影コーナーに展示されている《千手千眼観世音菩薩》(複製) |
大理国(937-1254)は現在の雲南省西部の大理を首都とした国。長い長い巻物に仏教に関わる数百名の人物が描かれてる。達磨大師と、達磨大師の弟子になるため左腕を切断して差し出した慧可大師が並んでいるのを見つけたときはうれしかった。
(上記、博物館公式サイトの展示物紹介の画面で全巻見ることができます。ぜひご覧になってください。)
8 元 呉鎮《双松図》
元末四大家の一人、呉鎮のくねくねうねる松の木が印象的。
閉館ぎりぎりまでいたが、最後まで混雑してたので、この日まで展示の作品を見るので精一杯だった。それでもやり遂げた満足感を感じながら台北故宮をあとにした。
夕食はすっかりおなじみになったMRT士林駅近くの「静心素食」。
お店の人にお願いすれば日本語メニューも出してくれる。
心も胃も満足して、ホテルの部屋に戻ってシャワーを浴びたあとに台湾ビールでほっと一息。
夕食はすっかりおなじみになったMRT士林駅近くの「静心素食」。
お店の人にお願いすれば日本語メニューも出してくれる。
これだけのボリュームで120台湾ドル(約500円) |
(次回に続く)