2014年4月20日日曜日

私の護衛艦レポート in YOKOSUKA(1)

昨日(4月19日)、横須賀で開催された「護衛艦カレー ナンバー1グランプリ in YOKOSUKA」に行ってきました。11時半に会場に着いたら「もうカレーは完売しました」とのアナウンスが聞こえましたが、目的は護衛艦を見ることだったので、特に気にしないで入場待ちの列に並びました。
それでは今回から2回に分けて「私の護衛艦レポート in YOKOSUKA」を紹介します。




40分ほど入場待ちの列に並び会場の中に入ると、今度は一般公開している護衛艦に入る長い列が見えてきた。
この日公開していたのは護衛艦「あしがら」と「こんごう」。
どちらにしようか迷ったが、定係港は佐世保でも地元神奈川県の山の名前がついている「あしがら」に乗ることにした。船体の横に掛かっていた横断幕は、葛飾北斎の「神奈川沖波裏」を背景にミサイルを持って敢然と相手に立ち向かう足柄山の金太郎。

列に並ぶこと約50分。それでも艦橋を見上げて、あらためてその大きさを実感したり、プラモデルをつくるときの参考にするためにディテールの写真を撮ったりしていたので、あまり長くは感じなかった。

「あしがら」の艦橋を見上げたところ。
母親に手をひかれていた小さい子供が「大和だ!」と言って指をさしていた。
確かに、アメリカのイージス艦は艦橋が低く、いかにも「駆逐艦」という感じなのに対して、日本のイージス艦は艦橋がやたら大きく、かつての戦艦のような堂々とした風格を感じる。
(去年6月24日の記事もご参照ください)

このときはちょうど20ミリ機関砲(艦橋前の白いドーム状のものの下に砲身がついている)のデモンストレーションを行っていたところで、グイーンという音ととも左右に動き、砲身がうなりをあげていた(もちろん弾は出ない)。


下の写真は艦首から撮ったもので、手前は乗船した「あしがら」、後ろは「ちょうかい」。
同じイージス艦でも「こんごう」型の「ちょうかい」と「あたご」型の「あしがら」ではマストの形状が異なるのがよくわかる。




「ちょうかい」はトラス構造だが、「あしがら」は塔状になっている。
これは平成24年に竣工した「あきづき」型でも採用されている最新型のマストなので、とても参考になる。
「そうか、実際にはこうなっているのか」と一人うなずく。

「こんごう」型と「あたご」型は艦尾も大きく異なっている。
「こんごう」型はヘリ用の甲板はあるが格納庫がないのに対して、「あたご」型はヘリの格納庫がある。ただし、ヘリ甲板にいた若い乗組員の方の話では、ヘリを3機搭載する「くらま」(「ちょうかい」の隣に停泊している)と常に行動を共にするので、現在では固有のヘリは搭載していないとのことで、格納庫は災害時の救援物資の輸送に役立っているとのこと。
(「くらま」は「ちょうかい」は、どちらも第2護衛隊群第2護衛隊に属している。)


参考までに現在、海上自衛隊が保有しているイージス艦は6隻で、次の2つのタイプがある。

「こんごう」型
 
  DDG-173 こんごう    平成5年3月25日竣工
  DDG-174 きりしま    平成7年3月16日竣工
  DDG-175 みょうこう     平成8年3月14日竣工
  DDG-176 ちょうかい  平成10年3月20日竣工
「あたご」型
  DDG-177 あたご    平成19年3月15日竣工 
  DDG-178 あしがら   平成20年3月13日竣工
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(次回に続く)