2015年1月2日金曜日

鎌倉・新春散歩

あけましておめでとうございます。
昨年中は「散歩道」にお付き合いいただきありがとうございました。
今年もどうかよろしくお願いいたします。

今日は新春の日差しに誘われてふらりと鎌倉に初詣に行ってきました。
JR鎌倉駅に着いたのが午後2時半過ぎ。
最初に向かったのが鎌倉五山第三位の寿福寺。

寿福寺の外門

このお寺は、普段は外門から参道を通った先にある山門が閉まっていて仏殿まで入れないのですが、今日は中まで入ることができました。
仏殿の前まで進み格子のすき間から仏殿の中をのぞくと、ひっそりとたたずむご本尊の釈迦如来さまの姿が暗闇の中に浮かびあがってきました。そして、暗がりに目が慣れてくると両脇に高さ3メートルはあろうかという迫力ある立派な仁王像が!

仏 殿

こちらは仏殿前にある四株のビャクシンの木のうちの一株。

私たちが参拝している間にも次から次へと山門をくぐって人が入ってきました。中には中国や韓国の若い人たちのグループも。寿福寺がこの時期に開門することは意外にもよく知られていることなのでしょうか。

寿福寺でお参りしたあとは亀ヶ谷坂を越えて円覚寺へ。
円覚寺に来たのは2010年11月の「宝物風入」以来久しぶり。拝観料もスイカ・パスモ対応になっていました。


円覚寺山門


書院庭園の池の氷は午後になっても溶けないままで、氷の上をハクセキレイがちょこちょこ歩いていて、氷の隙間から餌をとっていました。所々氷のないところに落ちそうになって羽をバタバタさせるしぐさがとてもユーモラスでした。



円覚寺では国宝の舎利殿が特別に公開されていました。


唐様式の舎利殿

もう一つの特別公開は、普段は有料(100円)の佛日庵の無料公開。
本堂に上がってお参りして、お庭を歩いていたら魯迅寄贈の泰山木がありました。
先週上海に行って魯迅記念館に行ってきたばかりなので、驚いて「魯迅だ」と声をあげたら、お寺の方が「こちらにも一本ありますよ」と近くにあった白木蓮を指差してくれた。「魯迅さんは日本で悩んでいた時に鎌倉に来て心が落ち着いたので木を寄贈してくれたのでしょう」


一番奥の黄梅院まで行くとちょうど閉山時間の4時になったので下山することにしました。


わずか3時間あまりの短い散歩でしたが、思いもかけず立派な仁王様を見たり、魯迅寄贈の木を見たり、やはり歴史のある鎌倉は奥が深いとあらためて実感した午後の散歩でした。
〈Y〉