ホテル近くの地下鉄・淡水線圓山駅から二つめの士林駅で降りて、そこからバスに乗って行くと緑に囲まれた故宮博物院が見えてくる。
到着したのは17時30分。いつもなら18時30分に閉館するが、金曜日と土曜日は21時まで開館しているので時間はたっぷりとれる。
それにしても展示品の充実ぶりがすごい。
日本軍の侵攻を前に、国民党政府が陶磁器、絵画など選りすぐった文物を上海や南京などに避難させ、さらに共産党軍に追われて台湾までたどり着いた第一級ばかりだ。
来日して人気だった翠玉白菜も肉形石もある。
日本では行列だったが、ここでは夕方に入館したので、狙い通りで人も少なくてゆったり見ることができたのもよかった。
それにしても陶磁器や青磁など、よくも割れずに海を渡って持ってこれたものだと思う。
ちなみに台北故宮博物院の館内は撮影できないので、館内の様子が紹介できないのは残念。
ということで、詳しくは國立故宮博物院の公式HPをご参照ください。
http://www.npm.gov.tw/ja/Article.aspx
この時期を選んだのは、創設90周年を記念して開催された特別展「典範と流伝-范寛とその継承者たち」で、北宋時代の山水画の大家・范寛の唯一の真作とされる「谿山行旅図」が展示されていたからである。
そのことは私のHPの「今月のコレクションボックス」平成27年7月号で紹介しているので、ぜひご覧になってください。
http://hwm8.spaaqs.ne.jp/yamaguchi-25/2707taipeikokyu.html
さて、歴代中国皇帝の文物を見たあとは、再び士林駅まで戻って夕食。
駅周辺をきょろきょろしていたら、やっぱりあった。
台湾素食の店だ。
注文したのは野菜あんかけ飯。ここもご飯は五穀米なのがうれしい。
すっかり台湾素食にはまってしまった。
淡水線の高架の下まで出て、士林駅の次の劒潭駅まで歩いて、地下鉄に一駅乗ってホテルに戻った。
もちろん途中のコンビニでビールを買い込んで部屋飲みをした。
(次回に続く)