昨年の12月22日~23日には徳島、香川、12月31日から1月2日にかけて南紀、と短い期間で立て続けに旅行をしたので、正月を過ぎても、年末から年始にかけてずっと旅に出ていたような気がしていました。
1月に入って体調を崩したのも、少し無理な日程だったせいかな、とも思いましたが、それでもやはり、いい旅だったなあ、と今でもしみじみ感じています。
2月にも体調の良くない日が続いていたので、アップするのが3月になってしまいましたが、今回から何回かに分けて、「瀬戸内・南紀美術紀行」を連載していきます。
平成25年12月22日(土)
さて、まずは最初の四国旅行。
この旅行の大きな目的は何と言っても「大塚国際美術館」。
ヴァチカンのシスティナ礼拝堂やパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂をそのまま再現したり、世界の名画の複製も一堂に会しているので、以前から行きたいと思っていたのだが、何しろ交通の便がよくないので、なかなか行く機会がなかった。
それが、今回、JR東海の「50+(フィフティプラス)」で「大塚国際美術館スペシャル」というツアーを出したのですかさず申し込んだ。
このツアーは、「のぞみ」で新大阪まで行って、そこから貸切バスで淡路島、鳴門海峡と渡り、大塚国際美術館まで行き、そこでたっぷり5時間。そこからは同じ貸切バスで高松市内のホテルまで送ってもらい、翌日は全くのフリー.。夕方には自分たちで高松から岡山まで行って「のぞみ」で帰るとツアーで、金刀比羅さんにも行ってみたいと思っていたので、まさにうってつけのツアー。
これでお値段はなんと25,000円というから信じられない。
50歳にならないと加入できない「50+(フィフティプラス)」はいいツアーを出している。
歳を取るのも悪くはない、と実感する。
新大阪からバスは順調に進み、1時間ちょっとで大塚国際美術館に着いた。
ここでは昼食タイムも含め約5時間。
5時間もあれば余裕かなと思ったが、展示してある絵画のボリュームが多すぎて5時間ではとても十分ではなかった。
まずはシスティナ礼拝堂を原寸大に再現した「システィナ・ホール」。
1991年、初めてイタリアを旅行したときヴァチカンにも行ったが、「最後の審判」は修復中で見ることができなかった。
そのときは、「最後の審判」が描かれている壁面はカーテンで覆われていて、その前に小さな複製画がかかっていた。一瞬「実物はこんなに小さいのか?」と思ったが、すぐに修復中であることに気がついた。
こうやって実物大の「最後の審判」を目の前にすると、その大きさに圧倒される。
「そうか、本物はこんなに大きんだ」と思わずうなってしまった。
天井画も丁寧に再現されている。
もう一度ヴァチカンに行きたい、という思いもあるが、日本でこれだけ素晴らしいものが見れたんだから、もう行かなくてもいいか、という気にさせてくれるほどの素晴らしい展示だった。
こちらは1991年にイタリアに行ったときに撮ったヴァチカンのサン・ピエトロ寺院。
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(次回に続く)