おとといの日曜日(3月23日)、小春日和の日差しに誘われて、横須賀美術館で開催されている「海辺のミュージアムでみる日本画」展に行ってきました。
横須賀美術館に行くのは今回が初めてでした。
駅から遠くて少し不便なところにあるという印象だったのですが、JR横須賀駅から乗った「観音崎」行きのバスは、馬堀海岸駅のバス停を通り過ぎたあたりから東京湾沿いを走りはじめ、日の光に輝く海面や行きかう船、対岸のコンビナートの煙突などを見ながら快適なドライブが楽しめて、30分ほどのバスの旅は思ったほど長くは感じませんでした。
終点「観音崎」の一つ手前のバス停「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」で降りてほどなく歩くと、芝生を張りつめた広い庭の奥にガラス張りの建物が見えてきます。
こちらは建物側から海を見たところ。気分は南国リゾート。
今回の企画展は、横須賀美術館コレクションの近代日本画。
去年の10月に映画「天心」を見て、そのあと横浜美術館で開催された「横山大観展」を見て以来、すっかり近代日本画ファンになってしまった私としては、どうしてもはずせない展覧会でした。
内容は期待どおりで、橋本雅邦、横山大観、今村紫紅、竹内栖鳳といったおなじみの画家たちの作品を見て、まためぐり合えた、とうれしさがこみ上げ、おなじみでない画家の作品を見て、こんな素晴らしい作品を描く人がいるんだ、と驚き、こじんまりとした展覧会でしたが十分に楽しむことができました。
こちらは今回の企画展のパンフレットです。
さて、私のこの日の一押しは、山本丘人の「草上の秋」。
二曲一双の屏風で、秋草が一面に描かれていて、琳派風の作品です。
パンフレットに写真が載っていないのが残念ですが、ぜひ会場で見てください。
同時開催されている所蔵品展も見逃せないです。
私の好きな佐伯祐三の絵もありました。
それに、主な作品の解説カードが置いてあり、だれでも持ち帰りできるがうれしいです。
裏面には作品の解説、画家のプロフィールなどが記載されています。
これも「Valleys(2nd Stage)」(若林奮 作)という作品です。奥は美術館の建物です。
東京方面から行かれる場合は、京浜急行に乗って馬堀海岸駅か浦賀駅からバスで行くのが便利ですが、JR横須賀線に乗って横須賀駅で降りると、駅前のバスターミナルの目の前が海上自衛隊の基地なので、最新鋭の護衛艦に合えるかもしれません。
この日は横須賀を定係港とするイージス艦「きりしま」が停泊していました。
去年の6月、軍港クルーズに参加したときは不在だったので、海自の基地の方を見て、「174」という艦番号が目に入った時は、うれしさのあまり思わず小躍りして、何枚も写真を撮ってしまいました。
4月19日(土)には「護衛艦カレー・ナンバー1グランプリ」が開催されます。横須賀では初の開催で、艦艇の一般公開も行われるようです。
5月には「よこすかカレーフェスティバル」(10、11日)、カレー店を巡って食べ歩く「横須賀カレーバル」(19~23日)も開催されます。
この春は横須賀から目が離せません。
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