平成28年8月12日(金)西安市内続き
この日の午後は、空海が804年に入唐して密教を学んだ青龍寺へ。
庭園の入口を入ると、
アヒルの群が私たちをお出迎え。
回廊には青龍寺ゆかりの僧たちの線刻画が並んでいる。
上の写真の手前から拡大すると、密教の高僧で、空海の師・恵果と、
空海が向かい合うように並んでいる。
こちらは日中友好を記念して建てられた空海記念碑。
続いて興慶宮公園へ。
ここには前回紹介した阿倍仲麻呂の碑が立っている。
717年に入唐した仲麻呂は、玄宗皇帝に仕え、753年に入唐した遣唐大使・藤原清河とともに帰国する船に乗り込んだ時に詠った和歌があの有名な望郷の歌。
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
正面には「阿倍仲麻呂紀念碑」、左側面にはこの和歌が漢字だけで刻まれている。
帰国の途についた仲麻呂は、途中暴風に会い、漂着して唐に帰り、ふたたび唐朝に仕え、770年、長安で没した。
石碑の右側面には、交友のあった李白が仲麻呂の死を悼んで詠った詩が刻まれていて、当時の日本と中国の交流の深さを物語っている。
(次回に続く)